相続税の計算方法
相続税の計算方法
相続税額の算出方法は、各相続人の相続による取得財産に直接税率を乗じて求めるというものではありません。まず、全体の税額を求めてから、その税額を各相続人の実際の取得割合に応じて分けることとなります。
大きく分けると
①基礎控除を引く
②法定相続分で按分し相続税の総額を求める
③実際の取得分で按分する
の3段階に分けることができます。
相続税の計算具体例
相続財産総額 2億円、相続人
子供2人で、子供Ａが5,000万円、子供Ｂが1億5,000万円を取得するケース
①課税遺産総額を計算する（基礎控除を引く）
プラスの財産からマイナスの財産を差し引いて求めた課税価格から基礎控除額を差し引き、課税遺産総額を求めます。
2億円－（5,000万円＋1,000万円×2）＝1億3,000万円
②相続税総額を計算する（法定相続分で按分し相続税の総額を求める）
課税遺産総額を法定相続分で按分した額に税率を乗じて、相続税の総額を求めます。
子供Ａの税額：（1億3,000万円÷２）×30％－700万円 ＝1,250万円
子供Ｂの税額：（1億3,000万円÷２）×30％－700万円 ＝1,250万円
合計：1,250＋1,250＝2,500万円
③各相続人の相続税額を計算する（実際の取得分で按分）
②で出した相続税総額を、各相続人の実際の取得割合に応じて按分します。
子供Ａの税額：2,500万円÷2億円×5,000万円＝625万円
子供Ｂの税額：2,500万円÷2億円×1億5,000万円＝1,875万円
