争族対策としての相続対策
争族対策としての相続対策
相続で一番悲しいことは、遺産争いである争族です。争族が起きてしまうと、親子関係・兄弟関係は元のようにはならなくなります。
「我が家は仲がいいから大丈夫」と思っていても、いざお金が絡んでくると、相続人の配偶者も口を出してくるので、話がまとまらなくなり、泥沼化してきます。
また、「私は財産が少ないから…」と思っている方も、現実では自宅しか相続財産がない場合でも争いになります。自宅だけしか相続財産がない場合には、分割しにくい分、争いになるケースが多くあります。
そのような争族が起きないための対策には、生前に「遺言書」を作成することが一番です。
争族対策としての遺言書の作成には、次の点を注意しましょう。
- 遺留分に注意して作成すること
- なぜこのような内容にするか、自分の思いを書くこと
- 形式に注意して、無効にならないように作成すること
争族を避けながら、一定の相続人に財産を確実に渡したい場合には、生命保険も有効です。
死亡保険金は受取人が指定されており、遺産分割の対象にならないため、相続人間の争いの対象とならないのです。
その他、遺産分割の対象とならない生命保険契約もあるので、争族対策として活用することが出来ます。